アメリカ、アマチュアレース事情 (5)

アメリカ、アマチュアレース事情 (1:イントロ)
アメリカ、アマチュアレース事情 (2:オートクロス)
アメリカ、アマチュアレース事情 (3:ラリークロス)
アメリカ、アマチュアレース事情 (4:ロードラリー)
アメリカ、アマチュアレース事情 (5:トラックデー、タイムトライアル、ロードレーシング)
アメリカ、アマチュアレース事情 (6:ドラッグレース / ワールドスピードレコード)
アメリカ、アマチュアレース事情 (7:コースワーキング)

トラックデー & タイムトライアル & ロードレーシング

今回紹介する三つのうちトラックデーは厳密にはレースではないのですが、この3種は週末に一緒に行われることが多いので一つにまとめています。
これらは本格的なレーストラックで行われ、シンシナティ近辺だとインディカーでも有名な Mid Ohio Sports Car Course、コルベット博物館のある NCM Motorspots Park、近年設備がアップデートされたPutnam Park Road Course などがあり、SCCAの他にも10/10 MotorsportsやGrid Lifeなどの色々なグループによって春から秋にかけて開催されています。

トラックデーはいわゆる走行会で、一般参加者が自身のクルマを持ち込んでレーストラックを走ってみることができるイベントです。主催者によって少しずつ参加条件は違ってきますが、基本的には一般道路を安全に走れる車であることと運転者はヘルメットを着用さえしていれば誰でも参加できます。SCCA主催のイベントではオープンカーでは4点以上固定されたロールバーが必要であったりといった細かいルールはありますが。。。トラックデーはモータースポーツではありますが厳密に言うとレースではありません。参加者は自分でラップタイマーを用意することはできますが、主催者の方ではタイムを計りませんしほとんどのトラックデーでは参加者同士で競り合ったりは禁止事項になっています。また、ほとんどのイベントでは、追い越し可能なエリアが決められていてそれ以外のエリアでの追い越しは禁止されます。SCCAの場合はそれに加えてPoint by Passingが義務付けられていて、前走者が追い越しを指差しで許可した場合のみ追い越しすることができます。これは主に安全のためで、あくまでトラックデーはレーストラックを走ってみると言うのが目的であるためです。

タイムトライアルは、トラックデーでは少し物足りない人のためのレースです。参加条件はほぼトラックデーと変わりませんが、それぞれの参加者はトランスポンダーを車に取り付け(貸し出しがある場合がほとんどです)ラップタイムが計測されます。SCCAのタイムトライアルのようにラップタイムの結果は計測されるけれど勝ち負けのようなものがないイベントもあれば、Grid Lifeのように車の基本能力及び改造度合いによってクラス分けされ、イベント後に勝ち負け、そしてシーズンポイントを競うレースシリーズになっているものもあり、参加者や車のレベルも様々です。

最後になったロードレーシングはこれまでに紹介してきた中で最も一般的に言うレースに近い(と言うかレースそのもの)です。
参加者は基本的にコンペティションライセンスが必要で、車も規定で決められた安全装備、及びにレースプレップが必要になります。ほとんどのレース主催団体は団体ごとのライセンスを設定していますが、一つの団体でライセンスを取ればあとは書類提出のみで、他の団体のライセンスも取得可能な場合がほとんどです。

コンペティションライセンスの取得には最低でも600ドルから1000ドルほどかかり、取得後は毎年更新費用がかかります。大概はレーシングスクールで降るラインセンスプログラムを受けるかあるいはノービスライセンス(仮、あるいは初心者免許)コースをとって初心者参加可のレースに参加してフルライセンスに書き換えるかのふた通りです。もちろんフルライセンスプログラムの方が高いですが、ノービスライセンスの後に2戦レースに参加するよりも早く取れると言う利点があります。レースライセンススクールの参加者は自分の車の持込が必要なところと、スクールで車を貸し出ししているところがあるのでその確認も必要です。

ライセンスを取ったら、参加したいレースクラスを決め、そのレースに使う車を買う、あるいは”作り”ます。僕の友人はSpecMiataと言うマツダロードスターのレースをしているのですが、一昨年車を潰してしまい、替えの車の組立に実質半年近く、総額で1万5千ドルほどかかりました。(彼と僕のドシロウト二人で組み立てたせいで遅かったのもありますが。。。。)初めてのレースにはすぐに潰してします可能性も考えて、中古の安いレースカーで始めるのがいいかとおもいます。

アマチュアロードレーシングからプロレースシリーズに参加し、インディカーやナスカー、果てはF1へとプロへの階段を登りつめることも(理論的には)可能です。ただ、プロレースに転向できそこから成功出来るのはほんの一握りです。。。。友人(というよりはただ知ってる人)の中にも2、3人ほどプロレーサーをやっている人がいますが、本当の有名人になるのはまだまだ遠い道のりなようです。。。

アメリカ、アマチュアレース事情 (1:イントロ)
アメリカ、アマチュアレース事情 (2:オートクロス)
アメリカ、アマチュアレース事情 (3:ラリークロス)
アメリカ、アマチュアレース事情 (4:ロードラリー)
アメリカ、アマチュアレース事情 (5:トラックデー、タイムトライアル、ロードレーシング)
アメリカ、アマチュアレース事情 (6:ドラッグレース / ワールドスピードレコード)
アメリカ、アマチュアレース事情 (7:コースワーキング)

2 thoughts on “アメリカ、アマチュアレース事情 (5)”

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *