アメリカ、アマチュアレース事情 (1:イントロ)
アメリカ、アマチュアレース事情 (2:オートクロス)
アメリカ、アマチュアレース事情 (3:ラリークロス)
アメリカ、アマチュアレース事情 (4:ロードラリー)
アメリカ、アマチュアレース事情 (5:トラックデー、タイムトライアル、ロードレーシング)
アメリカ、アマチュアレース事情 (6:ドラッグレース / ワールドスピードレコード)
アメリカ、アマチュアレース事情 (7:コースワーキング)
コースワーキング
名前の通りレースにレーサーとして参加するのではなく、オフィシャルとして働くということでここまでに紹介したものとはまた違うのですが、これもアマチュアレースにおいて(プロレースにおいても)非常に重要な側面なので取り上げることにしました。
あまりよく知られていないのですが、SCCAやNASAなどのアマチュアレース団体の非常に重要な役割の一つがプロ、アマチュア問わず、レースにおけるコースワーカーのトレーニングや手配などをすることです。それぞれの団体の主催するレースやイベントはもちろん、インディーカーレースやアメリカ国内におけるF1まで、コースの脇で白いツナギを着て側を振る人や、見えないところでサウンドチェックをする人、スタートのフラッグを振る人などもほとんどがボランティアで構成されています。
僕自身はシンシナティ支部の主催するロードレースで、スターターとしてグリーンフラッグやチェッカーフラッグを振ったり、インディアナポリスでのインディーカーレースでコーナーワーカー(コース脇の白いツナギの人)をした経験があります。アマチュアレースでは常にボランティアを募集していますが、F1のようなレースになると、募集以上の応募が集まるのでそれまでのボランティア経験の有無が重要になって着ます。僕の知り合いの中にはF1のコーナーワーカーをするのが夢で、何年もアマチュアやプロレースでのボランティアを経て、ようやくF1に参加してきたという人もいます。
コーナーワーカーやスターターとして、レースに参加するのはただレースを見に行くのとはまた違った楽しみがあります。
まず何よりもレースを本当に間近で見れること。特にスターターなどは文字通りコースの上からレースを見ることになります。ローリングスタートのレースのスターターをした時には20台以上のV8マッスルカーの轟音に圧倒されて、ちょっと感動でした(笑)
また、ボランティアということで、普通の人は入ることのできないエリアに入れちゃったりもします。インディーカーのピット周辺だとか、コースの裏側(普通の観客とコースを挟んだ向かい側)など、特別なパスがないと入れないエリアや、関係者以外立ち入り禁止エリアなどに入れたりもして、それも醍醐味の一つです。中には、コースワーク自体を趣味にしてアメリカ全国色々なレースをコースワーカーとしてハシゴする人もいます。シンシナティ支部でも、毎年デイトナの24時間耐久レースにコースワークに行くグループもいて、近いうちに僕も参加してみたいとおもっています(24時間レースだと、持ち場によってはレース中は交代でテントで仮眠をとったりして、ちょっとしたパーティーのような感じなんだとか)。
僕自身としては実際に自分で走ることも好きなので、コースワーク自体を趣味にすることは考えづらいのですが、毎年八月上旬のシンシナティー主催のレースではスターターをするのが楽しみの一つになっています。
MidOhio Sports Car Course のスタータータワーです。この真下をレースカーが走り抜けて行きます。
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